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第243巻
鈴たちが来たのは、倉庫のような、大きな部屋だった。
中には水着がかなりの量、置かれている。
「ここは、私がいつも使わせてもらっている部屋なんだ。ここでお金を支払うこともできるよ」
「すっごーい」
声が反響しているように聞こえる部屋の中で、鈴がいろいろと教えてくれる。
「そうそう、男物はあっち、女物はこっちね」
指さして、幌たちにも、水着の売ってる場所教える。
「それぞれのところにレジがあるから、清算は別々でね。それと、目隠しがあるから、それが男女の水着の境目だから。それを越えて見ないように」
鈴の注意を聞いて、それぞれの目当ての水着を物色し始めた。