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第241巻
翌日、一同そろって水着やら必要なものやらを買いに、大阪ステーションシティにやってきていた。
「まあ、ここでなくてもいいんだけどさ、ついでよね」
桜が、すぐ横を歩いている鈴に言った。
「ええ、何でもそろいますからね」
そう言って、普通に三越伊勢丹へと入っていく。
女子たちから50mほど離れたところを、ゆっくりと歩いているのは、男子グループだ。
「なんか、水着でも買うのか?」
幌が、星井出に聞く。
「いや、なんか面倒だから、学校で使ってるのそのまま使おうかなって思ってるけどさ」
「なんだ、それじゃついてくる意味って何なんだよ」
「簡単さ、帰省までの暇つぶしだよ」
星井出は、あっさりと言った。