239/688
第239巻
次の日、女性陣は集まって、水着を買いに行くという話になっていた。
「ビキニ?スク水?」
「…とりあえず、いいのがあったら買おうかと思うけどね」
男が一人もいない、桜の部屋の中で、とりあえずどんな水着を買おうかと考えているような会話をしている。
「パラソルやご飯とかは現地調達できるらしいから、問題は、カバンとかタオルとかかなぁ」
どうにか日付を合わせて、公安部の仕事を休んでもいいという約束を取り付けた氷ノ山が、みんなの輪の中に入って、話しあっていた。
「そう言えば、幌たちはどないしてるん?」
琴子が、麦茶を飲んでいた桜に聞いた。
「幌の部屋で相談中。男は男で、何話してるのか知らないけどね」
それから、麦茶を一気に飲み干した。