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第237巻
ぐたあと疲れ切った表情をしながら、調理室の机に顔を埋めているのは幌だった。
「なんや幌、お疲れやないか」
すぐにご飯を食べ終わった琴子が、幌の横に食器を片づけ終わって、座る。
「誰のせいだと思ってるんだ」
「えー、誰のせいやろなー」
天井を向いて、琴子がうわごとのように言う。
「お前のせいだろうが…」
「井野嶽先輩、次はいつにしますか」
料理部の後輩の一人、岩嶋が幌に向かって聞く。
「部長、どうします?」
適当な口調で、琴子が部長の原洲に聞いた。
「まあ、1週間後で良いか」
「良いと思いますよ」
もう一人の後輩、沢入がそれに賛同する。
「じゃあそれで」
そう言って、みんなさらにのんびりとしながら、適当に過ごしていた。