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第231巻
「…さて、もうすぐ夏休みなわけなんだが」
進路調査票を提出してしばらくすると、7月を過ぎ、あと1週間で終業式となった。
「夏休み、どうする?」
幌は、料理部で、相も変わらずご飯を作りながら、琴子に聞いてみた。
「どうするってったって、なあ」
「あまり考えてないってか。まあ、そうだろうなあ」
高校に入って2回目の夏が来る。
「こんちはー、永嶋君いますか」
そこに、星井出がやってくる。
「おう、どうしたんだ」
「実はさ……」
二人は料理部の部室から出て、なにかの相談をした。