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第229巻
放課後、料理部で料理を作っている幌。
そしてその横にはいつものように琴子がいた。
「ほら、今日はナポリタンで」
幌が、今日いる人数分をあっというまに作り上げた。
「さすが幌やわ。ええ腕しとるで」
「毎回そう言ってるな」
幌がそう言いながら、後輩2人分と部長分と琴子と幌分を作り終えて、幌も食べ始めていた。
「そういえば、幌さ」
「ん?」
ナポリタンを食べながら、琴子が聞いた。
「進路調査票って受け取った?」
「ああ」
「どうするの」
「さあな」
幌は軽く流そうとする。
「なるようになるさ、琴子はどうするんだ」
逆に琴子へと聞き返す。
「うちもいまいち分からへんな」
「そうか」
さらに幌は、ナポリタンを食べ進めた。