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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
山門と鈴のデート 追跡編
216/688

第216巻

琴子は、幌に言った。

「まあ、久しゅうしてへんかったっていうことは、そういう機会もあらへんかったっちゅうことやろな」

「そうだね、まあ、これからもいい友達でいれたらいいね」

幌が、鈴と山門を、人影から見える範囲で見つめながら言った。

「せやな、まずはお友達からやろな」

「まずは?」

その幌から琴子への質問は、大阪駅にもうすぐつくという車内放送に掻き消された。

それに、鈴たちが動いたというジェスチャーとメールが、雅から幌たちへと送られた。

「降りようか」

「せやな」

幌と琴子は、ドアが開いて数秒してから、電車から降りた。

すぐに、雅と桜と合流して、鈴と山門の追跡に戻る。

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