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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
山門と鈴のデート 追跡編
215/688

第215巻

電車がゆっくりと動き出す。

鈴と山門は、仲良くおしゃべりをしている。

そこから6メートルぐらい離れた扉にもたれながら、うまく人影に隠れつつ、雅と桜が見ている。

さらに、鈴たちとは反対側になる扉には、幌と琴子が座席に座っていた。


「どこに行くつもりなんだろう…」

「せやなぁ、このあたりやったら、やっぱり、大阪ちゃうやろか」

「やっぱりそこだよな…」

静かに話している幌と琴子。

「そういやさ、こうやって二人で座るっていうのも久々のような気がするな」

「せやったか」

笑っている琴子が、幌に答えた。

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