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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
山門と鈴のデート 手作り弁当編 
211/688

第211巻

さらに幌は1週間かけて、お弁当にあいそうなものの作り方を、いくつか山門に教えた。

「これで大丈夫だな。もしもの時はメモ見れば何とかなるようにしてるから」

「サンキュー、これでデートはうまくいきそうだ」

「ところで、デートってどこ行くんだ」

幌は山門に聞いた。

「まあ、遊園地とか、映画とかいろいろ考えてるけどな」

そこに、鈴が通りかかる。

「山門ここにいたんだ。部室の鍵持ってる?」

「ああ、ごめんごめん」

鈴に山門が鍵を渡す。

「それと明日は…分かってるわよね」

「もちろん。大丈夫さ」

そう言っていたが、山門は狼狽しているのを見せないようにしていた。

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