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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
山門と鈴のデート 手作り弁当編 

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209/688

第209巻

熱したフライパンにサラダ油をタラーリと垂らし、全体になじむように軽く回す。

「サラダ油がなじんだところで、先ほどの玉子を投入。ただし量は、全体の3分の1程度だけね」

すぐにジュワーと音が鳴り出す。

「素早く、薄く広げると、最初はそのままで」

しばらくすると、卵は固まった。

「お箸とって」

幌が誰かに言うと、琴子が渡した。

「ありがと」

幌が琴子に言って、すぐに卵の底を返す。

「この時点で焦げ目がついたらダメだからな。で、ここで3つ折りにして、開いたところに卵をまた入れる。さっきと同じぐらいの量でな」

幌が山門に教えながら、手を素早く動かしていく。

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