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第207巻
「まずは弁当の中を考える…」
真っ白なコピー用紙をもってきて、幌がいったことを、ずっと考えている山門。
「そんなに考えなくてもいいさ。好きなように考えたらいい。何が言われても、和洋中作れるように準備しておくから」
「ありがとな」
「幌。暇やったらさ、うちのためになんかこさえてーや」
「そうだな、まあ、簡単なものでも作ろうか」
幌は立ち上がって、冷蔵庫を見に行った。
玉子をいくつか持って帰ってきた時に、幌が山門の紙を見ると、玉子焼き、キャベツの千切り、ご飯、唐揚げと書かれていた。