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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
山門と鈴のデート 手作り弁当編 
205/688

第205巻

月曜日、幌が学校に行くと、山門が相談をしてきた。

「なあ、幌って料理うまかったよな」

「どうしたんだ、藪から棒に」

カバンどころか、教室に二歩ほどしか踏み込んでいない状態で、幌は山門に話しかけられた。

そして、ゆっくりと机に向かいながら、山門がその相談を話す。

「実はな、鈴とデートすることになってな」

「それはよかったじゃないか」

「問題はな、弁当を俺が作ることになってな。それで、やっぱし手作りが良いだろ。それで、教えてほしいんだ」

「なんだ、そんなことで良いんだったら。いつデートだ」

「今週の土曜」

「大丈夫、俺に任せな」

幌が椅子に座りながら、山門に言った。

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