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第202巻
「ごちそーさまでしたー」
桜が先に食べ終わると、今度はソラのごはんの時間。
桜が預かっているドッグフードを皿に入れ、少なくなっている水を継ぎ足す。
「こっちは先に洗っとくから」
幌が食べているソラの頭をなでている桜に声をかける。
「まかした」
桜がそれだけ言って、再びソラに集中している。
幌はため息をついてから、食器を一気に洗い出した。
洗い終わると、勉強を始める。
椅子に座って居間でしていると、ご飯を食べ終わったソラが、頭をふとももに置いてくる。
「どうしたんだ。ん?」
幌がそうソラに聞くと、ワンと一回だけ吠えた。




