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第201巻
家にソラと一緒に帰ると、桜が机に突っ伏して寝ていた。
「姉ちゃん、ごはんだよ」
幌が耳元でささやくと、すぐに起きた。
「あ、おかえりー」
ソラが桜の足元に座って、じっと見ている。
「ん?どうしたのー?」
語尾をいつも以上にあげて、ソラの頭をなでる桜に、幌が言った。
「今日は、アスパラガスのスープ、ホウレンソウのソテー、それに帰り道に買ってきたステーキ。あとは白米。これからチャッチャと作るから、ちょっと手伝って」
「いいよー」
眠そうな目をこすりながら、幌の横に立って、何もせずに手伝う桜。
その足元に、ちょっと離れたところで床に寝そべっているソラがいた。