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第200巻
「そっか。そう持てばいいのか」
近所の公園につくと、鈴はベンチに座り、幌は山門にリードの持ち方や、犬のしつけについていろいろと教えてもらっていた。
「ほぅら、とってこーい!」
フリスビーを水平に投げている山門。
それを追いかけては、口にくわえ、さらに持ってくるソラ。
そして、持ってきたときに、いい子だいい子だと声をかけながら、全身を撫で回す。
「いいことをすると、気分もよくなるだろ。ソラくんも、同じことさ」
山門はそう言って、幌にいろいろと教えていってから、鈴のところへ戻り、5時すぎの家路へ就いた。
幌は、大和たちと別れて散歩の続きをした。