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第198巻
月曜日となり、学校に行くことになった幌と桜は、家の中にソラを置いて、学校に来ていた。
「おっはよー」
「おはよう」
幌は、山門に挨拶をした。
「ん、なんか疲れてるな」
「ああ、知り合いから、犬を預かっててな。それで、ちょっと」
「へー、犬預かってるのか。どんな犬なんだ」
山門は、幌の前の椅子に座った。
「ゴールデン・レトリバー。名前はソラ。来週の日曜に返す予定なんだけど。慣れてないから…」
「ああ、大変だよね。でも、きっと可愛いんだろうなぁ」
「山門って犬好きだっけ」
「好きだよ。どうしたの」
「いや、いろいろ聞きたいからさ」
「相談だったら、いつでも乗るよ」
幌にそこまで言った時、座っていた椅子の席に人が登校してきたから、そのタイミングで山門は自席に戻った。