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第193巻
「そうか、それでそんなに疲れているっていうことなんだね」
教室で、氷ノ山につつかれながら、桜が言っていた。
「昨日は、やっとパソコン治ったって思って、夜遅くまでしてたから…眠くて眠くて……」
「ああ、よー分かるわ。その気持ち」
琴子が桜の机に手をつきながら言った。
「わても、よー徹夜しよるから。その気持ちよーくわかるんよ」
「本当?」
「ほんまやで。せやから、何かあればわてに聞きや」
「じゃあ、眠くなっているのを抑えて」
「それやったら、散歩やな。体動かすことは、眠気抑えるのにも有効やで」
「散歩かぁ…」
桜が言った時、ちょうどにチャイムが鳴って、先生が教室に入ってきた。