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第192巻
30分後には、ネットにも接続ができるようになった。
「セキュリティソフトも入れたので、これで大丈夫ですよ。ブログには家から見させてもらいますよ。名前はガイエン・コンティンスタンスでしたね」
「そうそう。私が読んでる小説の登場人物の一人からとったんだ」
そんな話の横で、幌と山門が終わったという言葉を聞きつけて、ゲームを中断してやってきた。
「できたって?」
「やっとというか、かなりかかちゃったわね」
「まあ、予想範囲内なんで、大丈夫です」
桜川がそう言って、安心するようにと桜にいった。
「では、私はこれで。何かあれば、副部長を通して教えてください」
「わかった。今日はありがとうね。こんなに時間がかかっちゃって」
時間はもう3時をすぎていた。
「問題ないですよ。それでは」
桜川が帰っても、鈴たちは帰らなかった。
結局その日は、お泊りということになった。