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第179巻
マザーボードを装着し終わると、幌はお茶を飲みに行った。
その間に桜川がメモリーを取り出していた。
「次にメモリーを取りつけます。慣れたら簡単に入るんで」
あっさりと言って、内装のビニールや衝撃吸収材をゴミ箱に入れていく。
そして、メモリーの基盤に触れないようにしながら、両端をもち、メモリーを指す場所に、慎重に差し込んでいった。
「よっと」
さいごは強くひと押しして、かちっという音がするまで奥まで差し込んだ。
「よし、これで大丈夫」
そう言って、桜川も休憩すると言って、幌からお茶をもらった。