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第175巻
ご飯を食べ、そのまま流れで解散となった翌日。
幌の家へ、昨日の面々が勢ぞろいしていた。
「パソコンは届きました?」
桜川が、桜の顔を見るなりすぐに聞く。
「うん、ばっちり」
「中身を確認しましたか」
「それは、これからだね」
透明テープや段ボールのかみ合わせによって開かないようにされている、パソコンのパーツの段ボールの山を見せながら、桜が言った。
「それで、どう。何時間ぐらいかかると思う」
幌が、他のみんなが勢ぞろいして、適当に遊んでいる居間へと桜川を連れていく。
「大体5時間ぐらいですね。慣れた人なら、3時間ぐらいで本体だけをやるみたいですけど。OSとかもいっしょにいれるので、これぐらいです」
「そう。じゃあ、ご飯家で食べていく?幌が作ってくれるって言ってるし」
「これぐらいはね、してもらってるんだから」
幌を見た桜川に、幌が優しく声をかけた。