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第171巻
数分後、全ての在庫があるということが確認できたということなので、桜が10万、それ以外は鈴のデビットカードで支払うことになった。
レジで、全ての商品が通った後、店員が桜たちに聞く。
「このまま持ち帰りいたしますか」
「いいえ、配送にしてもらえますか」
桜が答える。
「では、こちらに、ご住所と、お名前、お電話番号をお書きください。配達日はいつがよろしいでしょうか」
「明日はできますか」
「ええ、できますよ。何時頃がよろしいでしょうか」
「午前11時でいい?」
桜が、周りにいる幌、桜川、鈴、山門に聞く。
「いいですよ」
桜川が、桜に答える。
「じゃあ、明日の午前11時で」
「かしこまりました。では、明日の午後1時ごろ、お届けにあがります。お買い上げ、ありがとうございました」
深々とお辞儀をしながら、店員は、どこぞへ歩いていく桜たちを見送った。