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第168巻
階段を降りて、目の前にある横断歩道を通ると、すぐにヨドバシカメラの入口があった。
「どこにあるのかなぁ」
桜がエレベーターのところにある看板を見ながら言う。
しかし何も見ずに、桜川は言った。
「エスカレーターに乗って、地下1階に行きます」
「パーツ売り場?」
「がある階です」
桜川に言われて、幌たちはエスカレーターに乗って地下1階へと行った。
ちょっと歩くと、書籍コーナーを通り、それから奥まったところにあるパーツ売り場に着いた。
「とりあえず、一通り見てみますか?」
桜川が桜に聞く。
「そうだね、どんなのがあるのか分からないし」
桜と桜川は、近くにあったパーツの番号を控えるためのメモ用紙と画板を持って、そのあたりをぶらぶらを動き出した。