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第167巻
橋上駅舎の改札を降りて、北に向かう。
「それで、今日はどんな感じにを買うの」
桜は気軽に桜川に聞く。
「SSDとHDDは必要だと思うんで、見てもらいたいですね。CPUやマザボは必須ですし、今回は画質を重視すると言うことなので、オンボードタイプではなくグラボを買った方がいいと思います」
ちんぷんかんぷんという顔をしているのは、幌と桜だ。
「えっと、説明がいりますか」
うなづく二人。
話しながらエスカレーターを降りる。
「SSDはフラッシュメモリーを使ったHDDみたいな物です。容量は少ないし高いですが、かなりの高速化が期待できます。マザボはマザーボードの略で、CPUが頭脳とするならば、胴体に当たる物です。グラボはグラフィックボードの略で、マザボにグラボ機能が据え付けられている物のことをオンボードしていると言うんです」
エスカレーターの終端までくると、小さな広場がある。
そこを左側へ目をやると階段があった。
「こっち」
鈴の案内で、ヨドバシへ歩き続けた。




