164/688
第164巻
月曜日。
幌、鈴、桜、山門の4人と、コンピューター部1年の桜川香内は、料理部の部室にいた。
「そりゃ災難だったね」
笑っているように見えて、実は幌が作ったものを食べて微笑んでいる山門が、桜に言った。
「笑い事じゃないよ。熱暴走なんて」
「まあ、原因がわかってるだけましじゃないか。突然フリーズしたりブルースクリーンが出てきたときなんか、最悪だからな」
山門が言うと、桜が聞いた。
「それでね、なんか調子も悪くなってきてるし、ついでに新しいパソコンがほしいって思ってるの。問題は、予算は10万、私がしてるブログやネットの接続は必須で、オンラインのゲームもしてるから、そのあたりの環境も満たしたいって考えてるの」
「だから、桜川を呼んできたんだ」
幌の手作りご飯をおいしそうに食べていた桜川に、山門は急に話を振った。