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第159巻
テスト3日目。
そして、最終日。
テンションは上がり続けていた。
そして、最後のチャイムが鳴った時、だれもが静かに息を吐いた。
答案用紙が全部先生の手元に収まったとき、やっとテスト週間は終わった。
「やっと終わったー!」
「幌さ、今日から掃除も復活なんだから、机でグダッとするのはやめろよ」
「ああ、そうだったな」
テスト期間中は、そのまま家に帰るため、掃除をすることはない。
消しカス程度のごみを、適当に掃き集める程度ぐらいだから、けっこう教室にホコリがたまる。
それを一気に掃除するのだ。
「でも、俺は今日から部活なんで、先に帰るわ」
「掃除は」
「当番じゃねえし」
笑いながら、幌は山門に言って、教室を飛び出した。