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第158巻
テスト2日目。
今日は、わずかに雲が浮かんでいる程度で、天気予報では快晴とされていた。
「ったく、こんな暑い日にはプールにでも入りたくなるってもんだ」
学校のプールを恨めしそうに見ながら、教科書片手にグチっているのは、雅だった。
雅のすぐ横には、椅子に座って静かに教科書を確認しながら、最後の問題集の問題を解き終わった星井出がいた。
「そんなこと言っても、プールはテスト終わらないと始まらんぞ。まあ、テスト前からもしてたんだが」
「だから、こんな暑い日には、テストで疲れた体を休ませたいっていう話なんだよ」
その時、話を山門へ振った。
「山門さ、鈴に話して温泉かどこかへ連れて行ってくれないか」
「無理だろうな。温泉は経営してないみたいだから」
「ッチ、惜しいな」
そこで、チャイムが鳴り、担任が入ってきた。




