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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
2年生1学期末期末考査 図書室編
148/688

第148巻

みっちり1時間ほど数学をすると、目が痛くなってきたようだ。

「あー、なんか疲れたな」

「ったく、なんでこんなややこしい計算をしなきゃならないんだよ」

ブツブツ文句を言いながら、問題をどんどん解いている幌がいた。

「お、お前ら勉強か」

そこに、幌の横から覗き込むように、担任の高槻が入ってきた。

「先生、出てくる問題を教えてください」

「それは出来ないだろ」

先生は笑いながら言う。

「それで、どこやってるんだ」

「複素数についてです」

「iを虚数とした場合、a+bi=0の時、どうなる?」

先生は、ぱっと問題を出した。

「えっと、a=b=0になります」

幌がそれに答える。

「じゃあ、(a+bi)(c+di)は」

「ちょっと計算が…」

星井出がちょっとどもりながら言う。

「ac+adi+bci-bdです」

「そうだ。まあ、それぐらい出来れば大丈夫だろ」

先生はそんな意味深な言葉を置いて、別の生徒のところへ歩いて行った。

「…つまりどういうことだ」

山門が聞いた。

「このあたりがテストに出るって言うことだろ」

幌が言うと、次の教科書を取り出した。

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