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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
レポート作成編
134/688

第134巻

第136章 レポート作成 [1]


翌日から、学校が再び始まった。

「もっと旅行したかったー」

だれている琴子に、桜がそっとささやく。

「また抽選に当たったら、連れて行ってあげるよ」

「ほんまか!」

琴子は、途端に元気になった。

「そんなことよりも、発表用のレポ作らないと」

すぐ近くの空いている席に座った氷ノ山が、桜達に言った。

「なんでそんなもんを、こんなええ感じになっている時に言うかなー」

「だって、作らないといけないじゃない。発表して、ちゃんと総合の単位もらわないと」

総合というのは、総合的科目という授業の一つだ。

この授業は週に1回あり、1単位の取得をすることとされている。

とらないと卒業ができないことになっているのだ。

「確か、イギリス王室と皇室の違いだったね」

桜がその場にいる一同に確認する。

「そうだよ」

桜のすぐ後ろに立っている鈴がカバンを肩から提げたままで答えた。

「じゃあ、何か本とかって持ってきた?今日の6時間目に総合ってあるけど」

「ネットからいくつか情報を持ってきたわ。プリントアウトしてきたから、あとで回し読みしましょ」

鈴が、カバンの中から青色のクリアファイルと、それに挟まっている何枚かのプリントを取り出して見せた。

「わては、うちにあった本やな。『天皇・皇室辞典』っていう『岩波書店』はんが出してはる辞書やな。皇室のことやったら、やっぱし専門的な辞書とかもいるやろうから、ちょっくら借りてきたっちゅーわけや」

「なるほどね」

そう言っている間に、チャイムが鳴り、担任が入ってきた。

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