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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
週末旅行編
133/688

第133巻

第135章 週末旅行[7]


「ただいまー」

桜は、バスに乗り、有馬温泉から帰ってきた。

「おかえり」

「おじゃまー」

桜のすぐ後ろから、琴子も入ってきた。

「琴子も?」

「お土産があるんだって。私から渡そうかて言ったんだけどね、そのまま渡したいって」

「へー。どんなの?」

「これや」

そう言って、琴子が渡したのは、金泉を模した入浴剤だった。

「ありがたく使わせてもらうよ」

幌は琴子に言うと、入浴剤をもってお風呂場へ歩いて行った。

「それで、どうするの?」

桜は、琴子に聞いた。

「…家に帰るわ。他のオミヤは別の機会にでも渡すことにするわ」

「そっか」

桜は引き留めようとしなかった。

「幌によろしく伝えといて」

「分かった。じゃあ、またね」

桜だけが琴子を見送り、玄関の扉が閉められると同時に、幌が戻ってきた。

「あれ、もう帰っちゃったの」

「そうよー。琴子も疲れたんだって」

「残念」

それだけ言って、幌は台所へ向かった。

「そうそう、私からも幌にお土産」

「なに?」

「炭酸煎餅」

桜は、炭酸煎餅が入ったビンごと居間のテーブルの上に置いた。

「じゃあ、テレビ見ながらでも食べるか」

幌は言いながら、フライパンの準備を進めていた。

「今日のご飯はー?」

桜は幌にひっつきながら聞く。

「味噌汁、白米、サラダに鶏肉のソテーの予定」

「いつも通り、おいしそー」

「だったら、おいしく作るから、のいてくれ」

「えー…」

嫌がる桜をひっぺはがし、幌は油をとりだして、ソテーの準備を始めた。

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