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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
週末旅行編
132/688

第132巻

第134章 週末旅行[6]


翌日、泊っていたホテルをチェックアウトし、街中をぶらつきながらバスの時間を待った。

ぶらつきながら、琴子が桜に耳打ちした。

「なあ、幌ってどんなのが好きなんやろか」

「幌の好きなの?」

桜は少し考えて、琴子に教える。

「あんまり特定の種類が好きだっていうことはないけど、強いて言うなら、食べ物とかかな」

「食べ物か…神戸牛とか?」

「あえて、そこいきますか」

わざわざ神戸牛を選ぶという琴子に、桜はちょっと驚いた。

「そりゃ、ねえ」

琴子は、桜に濁して言った。

「…そうそう。幌はね、高いものでなくても十分だよ。プレゼントは"気持ち"だって、いつも言ってるし」

「せやかて…」

「嫌われていることを恐れているようじゃ、いつまでたっても片思いのままだよ。たまには、勇気を出してみようよ」

「…せやな。誕生日って、いつやったっけ」

「来月だよ」

桜はニヤッと笑って教えた。

「だから、それまでに選んだら大丈夫。こっちの分とは別にね。こっちで買った分は、部活の時にとか渡せばいいじゃん」

桜が言った。

「せやね。うん、そーするわ」

琴子は、晴れ渡ったような顔をしていた。

そのすぐ横を、鈴が山門の為のお土産をいろいろ買っていた。

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