表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
週末旅行編
131/688

第131巻

第133章 週末旅行[5]


「あー、お土産どうしよ…」

ホテルの部屋の中で、桜は考えていた。

外をぶらぶらと歩いて、ウィンドウショッピングを楽しんでいたのだが、その時、幌や両親へのお土産を考えているのを忘れていたのだ。

畳敷きの部屋で、真ん中には大きめのテーブルが、座った時にちょうどいい高さになるように置かれていた。

その周りは座布団が10枚ほどあった。

部屋の中ではアクサンと桜しかいない。

ほかの面々は、夕ご飯の前に温泉に入りにいっているのだ。

「大丈夫?」

アクサンが、桜の横に座る。

「ああ、弟へのお土産どうしようかなって」

「弟…ああ、幌さんですね」

「そう。あいつ、結構楽しみにしてたみたいだし…」

「私も、イギリスに弟がいますよ」

「ほんと?」

桜はアクサンに問い返す。

「ええ、フィッツジェラルドっていうんです。普段はフィッツって呼んでるけど」

アクサンが桜に携帯画面を見せた。

小さな画面にはプリクラのようにいろいろ書かれた写真が貼られていて、アクサンのすぐ左隣に男の子が写っていた。

「この子がフィッツね」

「そうよ。かわいいでしょ」

携帯の写真フォルダの中にあるフィッツの写真を、何枚も見せる。

「で、フィッツにはお土産っていいの」

「発送してもらうから大丈夫。それにもう考えてあるよ」

アクサンがにっこりとほほ笑みながら、桜に教えた。

「えー、何買ってあげるの」

桜は、お土産の参考にしようと思い、アクサンに聞いた。

「『炭酸せんべい』っていうやつ。珍しそうなものだったからね」

そう言って、袋を見せると、ほとんど同時に鈴たちが部屋に戻ってきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ