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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
留学生編
123/688

第123巻

第125章 留学生[1]


「へぇー、プリンが理由でねぇ」

ゴールデンウィークも終わり、ゆっくりと日の光が厳しさを増しているころ、女子高では桜の机のところに鈴たちが集まっていた。

「ええ、山門には迷惑をかけてしまいました…」

しょんぼりとしている鈴に、琴子が言う。

「でも、オトンとはまた仲良うなったんやろ。やったらええやない」

琴子に鈴が答えた。

「そうだけど…」

ちょうどその時、担任が入ってきた。

「はい、皆座ってね。今日は留学生を紹介します」

全員が座ってから、その留学生を教室へ入れる。

パッと見は日本人と間違うような感じだった。

若干髪の色が薄く、光の加減によっては赤茶色に見えるが、その程度だった。

だが、しっかりと違っていたのは、瞳の色が青だということだ。

アクアブルーのような色をしている彼女は、先生がついさっきまで立っていたところに立たされて、自己紹介を始めた。

「えと、イギリスから来ました、アクサン・グラーブです。1ヶ月間おねがいします」

ペコッとおじぎをして、先生の方をじっと見ていた。

「ということで、アクサンさんでした。えっと、あそこに座って」

先生は、鈴の横の席を指さした。

そこは最初から誰もいない席だった。

アクサンは、先生に言われた席に座ると、先生は続けてクラス中の人たちに伝えた。

「1ヶ月間、アクサンさんは一緒に机を並べて勉強に励むことになります。そこで、1ヶ月後、日英のさまざまなものについての発表をしてもらいたいと考えています。適当に今日中に班を作って、発表する内容を教えて。それと、アクサンさんもどこかの班に入れてあげて。以上」

先生が出ていくと、すぐに、アクサンの周りに人が群がった。

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