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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
家出編
119/688

第119巻

第121章 家出[2]


鈴が山門に話したところによれば、どうやら、冷蔵庫に入れていたプリンを食べられたらしい。

「えっと、それだけ…」

「それだけって何よ、特別なもので、1日限定10個しか無いプリンだったのよ。わざわざ朝から並んで買ってきたっていうのに、それをお父さん、ペロッと食べちゃったのよ!」

「まあまあ、その店って、近く?」

「ここからだと30分ぐらいかかるかも…」

鈴がちょっと考えて言った。

それから、山門も何か考えて鈴に聞いた。

「明日って、その店開いてるのか?」

「え…開いてたはずだけど」

「それじゃあさ、明日までゆっくりしていきなよ。明日さ、俺と一緒に買いに行こう」

そう言って、山門は鈴の首筋に腕を回し、そこから彼の体へ近づけて抱き締めた。

急なことだったから、鈴も何もする暇がなかった。


数秒、そんな状況が続くと、顔を真っ赤にした鈴があわてて山門から離れた。

「きゅ、急に…」

鈴は、山門から人一人が入れるようなスペースを空けて座りなおした。

「いいじゃないか。誰も見てないし」

山門が言ったその時、バタバタと廊下を走って逃げ去る音が派手に聞こえてきた。

「…多分」

山門は、あわてて付け足した。

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