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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
新入部員勧誘編
116/688

第116巻

第118章 仮入部期間[3]


いろいろな部活がしのぎを削って新入部員を獲得しようとしている中で、情報部と公安部だけは、雰囲気が違った。

この2つの部活は、生徒会会則によって、特殊な地位にあった。


情報部は、いつもの暑苦しい部室にいた。

「まず、聞き飽きていると思うが、入学おめでとう。それと、入部おめでとう」

パイプ椅子から立ち上がって、部長である海田大洋が新入部員にこの部活についての説明をしていた。

「…ということだ、分かった?」

「なんとか…」

「じゃあ、改めて自己紹介と行こうか。俺は、部長の海田大洋だ。俺の右隣に座っているのが、2年生の星井出だ」

部長に言われて、星井出が軽く右手を上げる。

「改めまして、1年生の今島川合(いましまかわい)です。これからよろしくお願いします」

「よろしく」

部長が一言言ってから、続けた。

「しかし、これで全員男になってしまったな」

「いいじゃないですか。公安部と部室自体が一緒なんですから」

高校が統合されたが、今のところ校舎が違うという状況だった。

だが、その状況を解消するために、順次工事をしている。

その結果、いろいろな部活動の部屋が変わっていくことになった。

そのうちの一つに、公安部と情報部の部室の共同使用というのがあった。

情報部の狭い部室を二つに割って、片方を情報部、片方を公安部が使うと言うことが正式に決まった。

「確か、今年の公安部の新入部員は、女だったな」

「そうです」

海田部長が、星井出に確認をした。

「そうですよ。名前は忘れましたが」

「そうか、まあいいさ。後々でお近づきになれる時もあるだろうさ」

そう言って、海田はカーテン一枚で仕切られた公安部の会話に耳を傾けていた。

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