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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
新入部員勧誘編
113/688

第113巻

第116章 新入部員勧誘[4]


放送室の中では、放送部の3人が、どうやって新人を集めるかを話し合っていた。

「問題はさ、どこかに張り紙をするっていうことが一番楽なんだけど、ほかにやれる方法もないっていうこと。とりあえず、公安部のほうには放送申請書出しておいたけど…」

宮司が、2人に申請書のコピーを見せた。

「なんだー、私が出そうと思ったのにー」

「おまえはそう言っていつも出さないからな」

文版がいうと、すぐに宮司が反論をした。

「そんなことよりも、張り紙はどうする?」

本筋へ戻そうと、豆見が二人の間に割って入る。

「絵なんか、小学校の図工クラブ以来描いてないな」

「どうしようか」

ウンウン3人が悩んでいるところに、アニメ研究部の雅が放送室へ入ってきた。

「ちょいと、いいかな」

「何?」

文版が雅が持っている紙を受け取りながら言う。

「放送の申請許可申込書。よろしく頼むよ」

「ちょっと待った」

部屋から出ようとしている雅を文版が引き止める。

「もしかして、張り紙用の絵とか書けない?」

「そりゃ、従姉が美大にいるからな。絵の真似事ぐらいなら…」

「よっしゃ、じゃあ決定な」

宮司が雅の肩をぽんと叩く。

「張り紙用のポスターを描いてほしいんだ。放送部用のな。頼めるだろ?」

「何を言ってるんだよ。俺には無理だって、そんな大役」

肩に乗せられた手を払いのけながら雅は改めて部屋から出ようとする。

「大丈夫さ、雅なら行けるって」

「そうそう、マーサならいけるよ」

先回りするように進路をふさぎ、雅の前に文版、後ろに宮司がジリジリと間合いを詰めながら話しかける。

雅はため息をついて答えた。

「…今回だけな、来年は絶対にしないからな」

それを聞いて、ようやく文版は雅を外へと送り出した。

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