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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
2年生始業式編
109/688

第109巻

第113章 始業式[3]


始業式が終わり、教室へ戻って10分ぐらいすると先生も来た。

幌の担任も桜の担任も変わらなかった。

「ということで、また1年間一緒ということだ」

幌の担任である高啓槻が出席簿を教卓の上に置いてから言った。

「で、今日提出の宿題をすぐにあるめるから、後ろから送ってくれ」

先生の指示で後ろから、順々にプリントやノートやテキストが前へ送られていく。

いつの間に持ってきたのか、高啓は手押し台車を教室の前に置いていて、その上に次々と運ばれてくる宿題の数々を乗せた。

「今日は、これで以上だ。じゃあ、ちゃっちゃと帰ってくれ。ああ、それと、重要なこと忘れてた」

黒板の左端のほうに、メモ書きのように書いていく。

「今月は新1年生の仮入部期間になっているから、宣伝やチラシ配りをしたいんだったら、公安部の許可をとってからすること、放送をしたいんだったら情報部と放送部、張り紙をしたいんだったら公安部と情報部の許可が必要になるからな。詳しくは公安部に聞いてくれ」

そう言って、高啓は台車を押して職員室へ向かった。


「そっか、新入部員集めないとな」

幌が料理部の部室で話し合っていた。

「そうやねん。わてらの代で潰してもたらあかんからな」

「でもさ、どうやって集める?」

「放送部とかに頼むっていうのは、どうかな」

「部長、いたんですか」

新部長として3年生になった時に就いたのは原洲甲中だ。

「ほかの部員が来る前に決めるのは、なんとなくアレだけど、たぶん、幌君のご飯が食べれたら問題ないと思うし」

「それはそれで…問題が…」

「別にかまへんやろが。問題なんてあらへんって」

琴子がバシバシ幌の背中を叩いて笑っていた。

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