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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
2年生始業式編
107/688

第107巻

第111章 始業式[1]


7日になり、ようやく本格的な学校の授業が始まる。

桜と幌も、1週間ぶりの制服に着替えて、新しい教室へ向かった。


「おはよっ」

桜が2年1組の教室に入ると、半分ぐらいが教室に集まっていた。

「おはよー」

出席番号順に並んでいる座席で、座っていた琴子のところに、桜はかばんを机の上に置いてから歩み寄った。

「今日から2年生なんて、なんだか実感ないんだけど…」

桜が琴子に話す。

「せやけど、無事になれてよかったやん。なんぼか辞めていきよったみたいやで」

「本当に?」

「ああ、ほんまらしいで。せやかて、桜はやめへんやろ」

「そうだね、辞めるとすれば、欠点をとった時ぐらいかな」

「あ、おはよう」

二人の会話に入ってきたのは、文版だった。

「おはよう、二人とも。2年生になった感想は?」

「あんまりないかな。1年とクラスも変わらないから、ほとんどわからないね」

桜が答えた。

「あ、でも違うといえば、教室の階が変わったんだね」

「今までは最上階だった5階だったから、景色がよかったのにね」

文版は残念そうに言った。

「やけど、4階に移ったゆーて、すぐに景色悪くなるわけやないしな。そこらへんはどーでもええとおもうで」

「私のモチベーションが低下したりするのよ…」

「氷ノ山、やっときた」

文版が新しい声の主をそちらを向かずにあてた。

「宿題のノートをどこにやったか探してたんだ。困った子だよね」

かばんの中から出したのは、1冊のノートだった。

「宿題の?」

「そうだよ」

他にはないだろうという顔つきで、聞いてきた琴子に答えた。

「みなさん、おそろいでしたか」

「おはー」

「鈴、豆見と一緒に来たか」

その直後、放送が入った。

「これより始業式を行いますので、生徒のみなさんは元男子校側の体育館に来てください」

それを聞いて、みんなはも一度思い出した。

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