第103巻/外伝4話目
スタディン:こんにちはー。
雅:こんにちはです。
琴子:こんにちはー、というか、はじめましてー。
クシャトル:はじめまして、どうぞこちらへ。
クシャトルが、雅と琴子をソファーに座らせる。
雅:インタビューなんて、初めてですよ。
スタディン:安心を、自分たちも今回の一連のインタビューが初めてです。
琴子:まあ、そんなこんなで、よろしくなー。
クシャトル:ちょっと、まだ結びじゃないですよ。
琴子:細かいコトはええやないかい。長生きできへんで。
クシャトル:え…
スタディン:彼女流のジョークだよ。気にしたらダメ。
琴子:そんなもんや。それで?
スタディン:そうそう、これはインタビューだったんだ。それで……
琴子:せやなー、高校はおもろいで。友達とかおるし、後は、彼氏でも出来りゃええんやけどな。
雅:一人で話を進めんなって…
スタディン:いや、話をしてもらった方が、こっちとしてはありがたい。
琴子:やろ?せやから、こーやって話しとるわけや。なあ、雅。
雅:俺に話を振るなって。一人でどうぞご勝手に。
クシャトル:そういえば、雅さんは、勉強の方はどうなんですか。
雅:とりあえず順調だね。高校の勉強は、中学の発展形のが多いから、そっちをしっかりしておけば、最初のうちは何とかなったし。2学期ぐらいからは、参考書を買ってもらって、それを使って勉強してるし。
琴子:何ゆーてんねん。雅、なんもしてへんかったやん。テスト前になって、やっとチョロ~っとしとっただけやん。
雅:それは言わない約束で…
スタディン:まあ、自分もそんな感じでテストは受けてましたし、それはいいんじゃないですか。確か、全国でもトップレベルの成績だったんですよね。
雅:ええ、全国模試では10位台でした。
琴子:なあ、どうやったら、そんなええ成績がとれるんや。教えてや。
雅:後でもいいだろ。
クシャトル:私も知りたいなー。
スタディン:お前もいいだろう…
雅は救いを求めるような眼でスタディンを見つめている。
スタディン:まあ、そういうことで、これでお二人のインタビューを終わりたいと思います。ありがとうございました。
雅:ありがとうございます。
雅は逃げ出した。
琴子:あ、ちょっと、教えてーな。
琴子は雅を追いかけて立ち上がって出て行った。
クシャトル:なによ、別に教えてもらってもいいでしょう。
スタディン:大人の事情っていう奴だよ。気にしちゃいけないし、気になっちゃいけない。
クシャトル:別にいいけどね。高校も卒業して久しいし。
スタディン:それで、次はどなたかな?
クシャトル:次は、文版栄美司宮司二人だね。