プロローグ
一応書き溜めしていたので最初の方だけ三日に一回ほどの更新で
白く何もない部屋。
いや、床には魔方陣が一つ光り輝いていた。
ここはその特殊な使い道から召喚の間というそのままではあるが名前の部屋。
魔方陣による勇者召喚がここで行われる。いや、行うのだ。
神のいる神界では、神様が多く存在していて、様々な世界の管理をしたりしている。ところが管理していた世界の一つで強力な魔王の出現で世界のバランスが崩れ、世界そのものが壊れる。
これが判明したのが三日前、その兆候が出始めるのが一週間先という予想。つまりは、あと四日ほどだ。
それを防ぐために行われるのが勇者召喚。
そういうのは神がやれという意見もあるんだろうが、残念ながらそうはいかない理由がきちんと存在する。
神というのは基本的には物を創り出す。創造をするということに長けていることが多く戦闘面で見たときに十分な戦力として、数えることはできない。
もちろん、そこらへんにいる一般人には負けないし、兵士にも負けることはないだろう。
しかし、国のトップスリーなんかにはまず勝てない、多少の時間稼ぎが出来ればいい強さなのだ。
もちろん、例外な神もいない訳ではないが、そっちはそっちで忙しい。
まぁ、以上の理由から勇者召喚をすることで世界を救おうとするのである。
無償でとは言わない。達成されたらある程度の願いは叶えてもいいことにはなっているし、できる限りのサポートで成功できるように動く。
勇者にもメリットはあるようにできている。そのためかは分からないが召喚直後の送還は出来ないことになってる。
後々、勇者が来たときに詳しく話さないといけないだろうから、省略するとして勇者の選定が終わったらしい。
ある程度才能のある人じゃないと勇者として活動できないので魔方陣自体が召喚する人を調整する。
魔方陣の光りが強くなり始める。
やがて、その部屋いっぱいに広がった光は収束を始める。
一人の人間が魔方陣の上に立っている。
勘ではあるが戦闘能力はありそうだと内心でガッツポーズをしながら俺は話しかける。
「よう、お前は勇者として召喚された」