Love letter
突然、こんな手紙を書いてごめん。どうしても私の気持ちを伝えたくて。 最後まで読んでくれたら嬉しいです。なんて、最後まで読んでってことなんだけど(笑)
私と坂口くんが会ったのは、入学式の教室で集まったときだったよね。私と坂口くんは、座席がとなりだったんだよ。覚えてるかな??(笑) 私は覚えてるよ。だって、坂口くんったらすっごくうるさいイメージで、始めの頃はハッキリ言って私、苦手なタイプだって思ってたんだ。怒らないでね(笑)でも、私の気持ちはあの時に変わったんだろうなって思う。入学式から一週間たったあの日、坂口くんは筆箱を忘れて困ってて、それに気付いた私は坂口くんにシャーペンを貸したんだ。明らかに女の子のものって感じの物だった。渡してからしまったって思った。でも、坂口くんは嫌がるどころか、ありがとうって言ってくれたんだ。私、少し意外に感じちゃったよ。だって、坂口くんってお礼言いそうにないんだもん(笑)そんな意外なところがいいなって思ったよ。それから、坂口くんのことを知りたいって思ったんだ。
それから、少しづつ坂口くんから話しかけてきてくれて嬉しかった。坂口くんのことを知れたし、なにより坂口くんって賑やかなのに、たまにすごく寂しそうな目をするんだよ。わかってた??なんで、そんな目をするのか気になってた。そんな悲しい目をしないで。私まで寂しくなりそうな目だったのを覚えてるよ。でも、それを知ったのは少し後のことだった。夏休みのときだよね。
私はいつも日課にしていた夜の星を観るために近くの公園に行った。そしたら、坂口くんがいたんだ。ベンチに座ってなんだか、途方もなく、悲しそうに下を向いているような気がした。
「坂口くん?」
って私はわからないように声をかけたけど、本当は坂口くんだってすぐにわかってたよ。でも、気軽に声をかけたらいけないんじゃないかって思ったからわざとわからないふりをしたんだ。
「田中さん?」
坂口くんはいつものような口調と態度で話しかけてくれたけど、なんか、いつもと違ったよね。
「なんで、こんな時間にこんなところにいるの?」
私は不思議に思って聞いたんだ。だって、いつもはいないから。「なんとなくね…。」
ごめん。きいちゃいけないことだったかもね。あの時の坂口くんの顔覚えてるよ。
「そっ、そうだ!坂口くん、上を見上げてみて!」
私は坂口くんに元気を出してもらいたくて、咄嗟に言ったんだ。坂口くんは訳がわかんないって顔で私を見たのを覚えてる。そうだよねぇ。(笑)私だっていきなりそう言われたらはぁ?って思うもん(笑)
でも、坂口くんは、私の言う通りに上を見上げてくれたんだ。ここの公園は電灯が少ないし、建物も少ないから、空を見上げるにはいい場所なんだよ。上を見上げた坂口くんは、しばらくの間黙っていたよね。私は、やっぱり馬鹿らしいと思ったよなって考えてた。だって、星に興味のある人なんて、いないだろうし。そしたら、坂口くんは、私の思ってたことと違うことを言ってくれたんだ。「うぉぉ!!すげぇ!」
いきなり叫んだからびっくりしたよ(笑)何事かと思った。(笑)
「こんなに沢山星が見えるんだな!」
って、私にキラキラした目でいうから思わず吹き出しちゃった。(笑)
「なんで、笑うんだよ。」「いや、坂口くんって結構こういうのも楽しむんだなぁって思って。」
ホントは元気になってよかったって思ってたんだ。それに喜んでくれてよかった。
「田中さんだって星を見にこんなところにくるなんて思わなかったよ。」
なんとなく坂口くんは、照れてるみたいにそう言ったのを覚えてる。
「なんで、ここにいたの?」
坂口くんは、私にそう聞いたよね。
「私は星を観に来るんだよ。」
って私は言った。星空を見上げると自分の考えてる不安や悲しみが、ちっぽけで、あの光って輝いている星はなんだかとても大きく私には見える。
「光っている星は何億光年も先のところで自分自身を燃やして光輝いているんだよ」
私は呟いた。
そうなんだよね。
あの輝いている星は何億光年もかけてこの地球に人に見えるように光っている。
今見えている星はもしかしたらもうその場所にはないのかもしれない。坂口くんは笑うかもしれないけど、私はね、あの光輝く星に誇りさえ感じるんだ。まるで、自信を持って、自分をアピールしているみたい。でも、決してうるさくない、優しい光で輝いている。そんな星を観ることで、私は、自分もあの星のように輝こうと思えるんだよ。「…俺んちさ…。」 坂口くんったらぽつりと話すから最初空耳かと思ったよ。
「俺んち、親の仲が悪くてさ、毎日喧嘩ばっか…。母ちゃんは泣いてるし。」 坂口くんは、空をみて笑い話でもするような感じで言ってたけど、泣きそうだったのを覚えてる。そんなすっごく泣きたいくらい悲しいのにどうして無理して笑うんだよ。私のほうが悲しくなったよ。
「ねぇ、もし、坂口くんさえよければ夏休みのときだけ一緒に星を見ない?」
思わず私はそう言ってた。だって、なんだかそう言わなきゃいけない気がしたから。
「…そうだな!俺暇だしな。」
坂口くんはぽつりと言った後にこう私に言ったんだ。
「夏休みの間よろしくな!」
それから、私は夜が待遠しくて待遠しくてたまらなかった。夜になれば坂口くんに会えるから。
「なぁ、星ってさ、どうしてあんな風に光ってるんだろうな。」 坂口くんは夏休みも終りに近いときにそう私に話して来た。
「う〜ん。理科とかでは、燃えてて太陽みたいに光ってるんだって言ってたような…。」私はそうこたえた。 「俺は、あの星たちは自分はここにいるよって言ってるような気がするんだよ。」
坂口くんは空を見上げて優しい顔をして言ってた。
「そっかぁ。私はここにいるよってお互いの位置を教えあっているのかもね。宇宙は星がなかったら暗くて、わからないから自分自身を光らせて相手に教えてるのかもね。」
私はそう言いながら坂口くんのほうを見た。そしたら、坂口くんと目が合った。なんだか、目が逸らせなかった。坂口くんに見とれてたのかも。だから、坂口くんの唇が近付いて触れてもわからなかった。でも暖かかった。その後は私も坂口くんも無言で、星をみた。あの時流れ星が流れたら私は坂口くんと…。夏休みが終わって学校に行くと坂口くんの姿はどこにもなかった。休みかなって思っていたら先生が引っ越したって。どうして?どうして、だまっていなくなっちゃったの。私、まだ、坂口くんに言ってない!言わなきゃいけなかったのに。
大好きだって。坂口くんが誰よりも好きだって言いたかった。あの悲しく夜空を見上げていた坂口くんも。初めて空を見上げてはしゃぎまくった坂口くんも。大好きだよ。今でも。今、あなたはどこにいるんだろう。星空を見上げているだろうか。
私は今も坂口くんを思いながら見ています。私が星になれたら、あなたを探すのに。
最後になるけど、好きって気持ちを教えてくれてありがとう。人を好きになるのって幸せなことなんだよね。坂口くんが幸せであることを心から願います。 真希
初めて小説を書くということをしたので暖かくみてほしいです。




