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朝日くんとの仲良し友達大作戦&注意

私はめちゃくちゃ今悩んでいます!

何悩んでいるかって?

それはもちろん朝日くんのこと!

昨日は張り切って朝日くんと友達になったけど、友達って何するの〜!?

そう思ったのは登校時に遡る。

「おーい!」

「あっ!おはよ!」

「おはよ!今日さ・・・」

友達同士であろう女の子二人組みが何気に挨拶している。

友達ってあんな感じなの?

一緒に遊んだり、一緒まつり行ったりとかイベントに行ったりするイメージだな。

あっ。あと、一緒学校に行ったり帰ったり。

・・・でも、朝日くんって体動かすの嫌いだよね。

明るいってわけじゃないし。

家への行き方知らないし、一緒お出かけしよーってノリできる雰囲気してないし・・・

うーん・・・

この先真っ暗な気しかしないよ〜!

ってことがあって、目標決めてきました!

名付けて、<朝日くんとの仲良し友達大作戦>!

そのまんまだけどね!

内容は、

①挨拶を交わす。

②一緒に昼食を毎日食べる。

③お出かけを一緒にする。

④朝日くんの家族のことを知る。

⑤朝日くんの家への行き方を知る。

⑥朝日くんとたくさん喋れるようになる。

これぞ友達大作戦!

一応<注意>も決めといたよ!

①朝日くんと私の関係は友達同士であることを忘れない。

②時には朝日くんの立場として考える。

③朝日くんに自分の事を話してもらうばかりではなく、自分のことも朝日くんにちゃんと話す。

④朝日くんを面倒事に巻き込まないようにする。

⑤もし面倒事に巻き込まれた時のために、護身術などを勉強しとく。

⑥朝日くんになるべく話しかける。

⑦朝日くんに友達ができるようにサポートする。

が<注意>だよ!

ということで頑張るぞ〜!

私は朝日くんの方を見る。

<朝日くんとの仲良し友達大作戦>!略して<仲友大作戦>!

それの①「挨拶を交わす」。

「朝日くん、おはよ!」

よし!言えたぞ!

「あ。花井さん、おはよ」

できた〜!

この調子だよ!花井心菜!

今はとりあえず挨拶を交わすだけ。

私は前を見る。

えーと・・・

お昼休みに昼食に誘う。

今のところはそうかな。

<仲友大作戦>の②「一緒に昼食を毎日食べる」を達成するための第一歩だし、頑張ろ!

「・・・花井さん」

「どうしたの?」

私はいきなり話しかけられてびっくりしたことがバレないようにしながら返事する。

そして、朝日くんの方を見る。

「お昼休み、一緒に弁当食べよ」

・・・まさかの朝日くんの方からのお誘い!

「いいよ!」

「・・・良かった」

朝日くんは手を強く握っている。

誘うの多分初めてだもんね。

・・・朝日くんってやっぱり綺麗だなぁ。

綺麗な茶色の髪、水の様な水色の澄んだ瞳。

凄いよねぇ。これでモテないなんて。

なぜかは考えないようにしよ。

                        ☆

「・・・ねぇ」

「どうしたの?」

「僕には姉さんがいるんだけど、花井さんは兄弟とか姉妹とかいる?」

いきなりの質問!

これって<仲友大作戦>の④「朝日君の家族のことを知る」っだ!

「いるよ。弟で、私より背が高くてね」

「へぇ。僕の姉さんはすごく優しいんだ。おっとり系のなんだ。僕の母さんと父さんは仕事であんまり家にいないから二人の時間が多いんだ。だから仲いいよ」

「仕事であんまり家いないんだね。両親。優しくておっとり系って意外と想像できるなー。私のお母さんとお父さんも仕事であんまり家にいないんだけど、休みの日は絶対いるんだ」

「僕も同じ。花井さんのお兄さんはどんな人なの?」

「うーん・・・優しくて、世話焼きだよ」

「世話焼き?」

「うん。私、朝は起きられなくって。目覚ましアラームで起きるんだけど、たまに起きられないからそのときは起こしてもらってるんだ」

「僕も目覚ましアラームあるけどそれで起きれないよ。いつも起こしてもらってるんだ」

「いつも思ってたんだけど、朝日くんっていつでも寝れるよね。夜ふかしでもしてるの?」

「ううん。してないよ。ただただ体力がないってことと、すぐに眠くなる体質が関係しているのかな?」

「そうかもね」

弁当を食べ終わった。

「ねぇ花井さん」

「どうしたの?」

「弟さんって何年生なの?」

「中学3年生だよ」

「1つ年下なんだね。僕の姉さんは高校2年生で1つ年上なんだ」

「へぇ。ってことはこの学園にいるの?」

「そうだよ。2年B組だよ」

「なら、会ってみたいなー」

「花井さんのことは姉さんにはもう話してるから話しかけても大丈夫だよ」

「そうなの?私も弟に朝日くんのこと教えてるから、あったら話しかけてみたら?」

「うん」

こうして私は朝日くんのことをちょっと知れた。

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