005_ついに転生
少しでも面白いと思っていただければ嬉しいです。お話の下にある★マークから評価をよろしくお願いいたします。
「ミヤコさん、あなたには選択肢が3つあります。
1、地球と同程度の文化水準だけど、科学技術の代わりに魔法が発達した世界。
2、地球の約300年くらい前の発展度合いで、魔物や霊が存在する世界。
3、ランダムに選ぶ(AIがpick upした100の候補より、ランダムに行き先が決まります。
さぁ、どれにしますか?」
うーん、文化水準は大事だけど、地球と同じくらいなのは新鮮味がないかな。
魔物は見てみたいけど、霊はちょっと苦手かも。オカルト系嫌いだし。
怖いけど、こういう時は冒険しようって親友のナツが言ってたし、ここはランダムで行ってみようかな。
「じゃあ3番でお願いします」
「わかりました。では転生操作を開始しますね。全くのランダムですので、事前の説明はできませんが、良い人生を!お気をつけて行ってらっしゃいませ」
虹色の霧のようなものがミヤコを包むと、ミヤコの意識はまた途切れた。
(ピィピィ、ガガー、ゴッゴー)
どこかで音が聞こえる。
「イタタター、ってなにこれ?」
見渡す限り、木が生い茂っていて、樹海だとしか思えない。
とても寒く、吐く息は真っ白。
よく見ると、服は着ておらず、手や脚はとても小さくて、胸はぺたんこ。。
どうやら、子供になってしまったようだ。
転生だと聞いていたから、てっきり赤ちゃんになるのだと思っていたが、どうやら子供姿で生まれたままの姿で樹海スタートになるとは。
とにかく寒い。どうにかしないと。
ふと近くに気配を感じて、前を見ると、とても可愛い姿のウサギが目をうるうるさせてこちらをみていた。
寂しさもあって、おいでおいでをして近づこうとすると、可愛いウサギは、急に牙を剥いて、襲いかかってきた。。。
ミヤコは一目散に逃げて、(無意識にスキル・瞬足を使ったのだが)、なんとかウサギから離れることができた。
樹海こわっ!迂闊に動物に触れ合うのはだめだね。気をつけよ。
転生システムのガイドさんがいろいろ言っていたけど、この世界ではゲームみたいに自分のステータスが見れるのかな。
まずは状況整理からだよね。
「ステータスオープン!」
なにも出ない。。。
「状態把握!」
しーん。。。。。。
なにもできないやん。。どうやったらいいの??
こういう時、会社ではプログラミングで情報整理できたよね。
もうパソコンないけどさ。。
ミヤコが好んで勉強していたPython風にいうなら、
「ls (エルエス)」かな」
ブーン
ステータスが空中投影されたのであった。
ええっ?
(続く)




