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街角の少女

 ある雪の日、寂しい街の悲しい人の物語。

 街角で少女が目に涙をためて立っている。

 せわしなく歩く人達は誰も少女に目もくれない。

 まるでそこにいないとでもいうように。

 そこへ紳士然とした人物が通りかかった。

 黒のシルクハットをかぶり、立派なひげをたくわえ、上半身は蝶ネクタイのみ、下半身はかろうじていちじくの葉を股間に貼付けている。


「どうしたのかな、君に涙は似合わない」


 そう言っていちじくの葉を差し出した紳士。

 少女は迷うことなく防犯ブザーの紐をひきぬいた。

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