42/108
神聖おまんちん帝国
その昔、神聖おまんちん帝国という強大な国があった。
帝国の首都、(検閲削除)の中央には、聖なる剣が刺さった大きな岩があったという。
言い伝えに曰く、岩に刺さった聖剣を抜いた者は王となる。
その噂を耳にした者達が幾人も挑戦し、その全てが失敗した。
そして今、剣の前には一人の男。
「うおお!」
男が力を込めると、剣はゆっくりと引き抜かれていく。
「うおお!」
次に剣はゆっくりと岩に沈む。
「最初はやさしく、次第に激しく!」
押して引いて押して引いて押し
折れた。




