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神聖おまんちん帝国

 その昔、神聖おまんちん帝国という強大な国があった。

 帝国の首都、(検閲削除)の中央には、聖なる剣が刺さった大きな岩があったという。

 言い伝えに曰く、岩に刺さった聖剣を抜いた者は王となる。

 その噂を耳にした者達が幾人も挑戦し、その全てが失敗した。

 そして今、剣の前には一人の男。


「うおお!」


 男が力を込めると、剣はゆっくりと引き抜かれていく。


「うおお!」


 次に剣はゆっくりと岩に沈む。


「最初はやさしく、次第に激しく!」


 押して引いて押して引いて押し



 折れた。

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