私のショートショート

カップ焼きそばを作ろう！

　星空の幕が静かに降り、太陽は舞台から去った。

　夜空の下、一人ささやかな炎を見つめる。

　その手には今日の命を明日に繋げるための糧が握られていた。

　カップ焼きそば……お湯さえあれば食べられる携帯に適した食料。

　目の前で焚き火がぱちりと音をたてた。

　その上の鍋からあがる湯気が夜に吸い込まれていく。

　沸騰する鍋を眺めながら、カップ焼きそばをスナップをきかせたスローで焚き火に放り込む。

　よくわかんないけど燃えた。

　お腹すいた。