表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/108

異世界バスツアー7

前回までのあらすじ

 投獄された旧経営陣から後を託された新経営陣のもと生まれ変わった新生ツアー会社。輝かしい再出発となるはずだったが、心配のあまり脱獄してきた旧経営陣が、こんな企画ではお客様は満足しない! と新経営陣を追放して前衛的なツアー企画を実行したため、最終的に旧経営陣は塀の向こうに帰宅して新生ツアー会社は倒産した。


今回からのあらすじ

 蚊帳の外に置かれていた新経営陣は、摘発を免れることができたので今度こそと新会社を立ち上げた。

 お客様に新たな世界を体験していただく新生異世界バスツアー会社。

 新経営陣がその理想を胸に新企画を立ち上げたところ、心配性の旧経営陣が獄中から生霊を飛ばして新会社を占拠したので素敵に台無し。

 生霊とそれに引き寄せられた悪霊たちの手により前衛的な新企画が立ち上がるとともに、新生ツアー会社は心霊スポットとして有名になった。



「本日は当社のバスツアーにご参加いただき誠にありがとうございます」


 座席がほぼ埋まったバスの前方で、笑顔のバスガイドがマイクに喋っている。

 時々ガタゴトと振動するバス。

 乗客は楽しそうにおしゃべりしたり、窓の外を眺めている。


「これより当バスは異世界転生をいたしまして、今までにない体験を皆様に経験していただきたいと思っております」


 バスガイドの言葉に、少し騒がしかった乗客たちが静かになった。

 顔を見合わせた乗客たちが呟き始める。


 “異世界転生……?”

 “転生……?”

 “なんか悪い予感がするのう”


 笑顔のバスガイドは乗客たちに向かって言葉を続けた。


「それではこれからのスケジュールをお伝えいたします。まず当社特製の転生トラックと当バスが正面衝突して」


 乗客たちの強い抗議によってツアーはすんでのところで中止。

 だいたいの元凶である悪霊の棲み家となったツアー会社は、霊能力者や退魔士の皆さんの活躍により倒産した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ