童話脳
なろうと言えば、夏ホラーと冬の童話祭だ。少なくとも私はそうだ。他のもっと上昇志向の高い方はどうだか知らないけども。とにかく私にとってなろうと言えば夏ホと冬童に終始する。
で、もうすぐ今年の童話祭が開催される。今年の童話祭はさがしものっていうテーマらしい。
「思いつかない」
何も。
「童話ってなんだろう?」
そもそもさ。童話ってなんだろう?っていうのが今私の脳内に発生している。それが障壁となって立ちふさがっており、その先にある童話祭に行けてない。童話祭で終わりじゃないんだぞ!その先に更にさがしものっていうのがあるんだぞ。明日だぞ開催!こら!
しかし童話って何?が脳内眼前にある。今。ずっとある。こないだからずっとある。明日からだって言ってるのに、こないだから今も変わらずずっとある。それはまるで荒れ狂う大河の様であり、あるいはうず高くそびえる岸壁の様でもあり、もしかしたら御仏の手のひらの様でもある。マジックで言えば石の壁。0/8。
「あー」
思えば去年も同じような事を考えて、脳内迷宮に入り込んでしまって童話祭をやれなかった。だから今年はやりたいのである。
しかしその障壁を前に脳が考えるのは、
「今年の夏ホはよかったなー」
とかいう事ばかり。過去への回帰ばかりである。
もしかしたらテーマが良かったのかもしれない。駅。子供の頃から駅は近くにあって、だからなんというか考えやすかったなー。でも本当はもっとやりたかった。七月のうちに十個上げて、そんで八月に入ったらもっとって思ってたのに、なんか半月くらい一個も何もやらなくなった。それから期限が近付いてきたやべっ!ってなって急いでまた8個くらい書いて投げたけど。でも本当はもっとやりたかったんだよな。案はあったんだよな。時間なくて書けなくなっちゃったけど。あの何もやらなかった半月さえなかったらなあ。
それにまあ、怖いのは無かったよな。私の話って。あと真面目じゃなかったよな私の書いた話群は。真面目にホラーに取り組んでる人達には申し訳なかったなあ。真面目に怖いものを書けって思ってる人も沢山いたのかなあ。申し訳ないなあ。でも、私アレだったから、数を沢山書きたかったからあの時。トリップしてた部分があったと思う。何せ夜にタワマンを見ただけで、駅直結の話を思いつくくらいあの時は駅とお化けの事ばかり考えていたからなあ。
取捨選択もあったもんじゃなかった。何か思いついたらそれを磨いてきれいにしてとかそういう事も何も考えてなかった。工夫も何もあったもんじゃなかったな。なんか見て聞いて嗅いで触って、そんで息吸ってそれについての感想を息と一緒に脳内の夏ホ部屋に運んで、機械に入れてタービン回してすぐ出して、そんで投稿してたから。投げ売ってたから。特に今年の私の夏ホラー群。
でも、とにかく数書きたかった。今年の夏ホ。こいつの名前がまた一覧にある。うぜえ。って思われたかったからなああの時。楽しかったなあ。今年の夏ホラー。駅。楽しかったなあー。
「今それじゃなくて!」
童話ってなんだろう?っていう障壁を前に夏ホラーの事はもういいからさ!
そもそもホラーっていうのは優しいよ。ホラーっていうそれがもう優しい。お化けとかなんか出しておけばホラーでいいんだもんだって。お化けとか、怖いものとか。なんかとにかく怖いもの。日常的じゃないものを出しておけばホラーでいいんだもん。映画とかでもあるじゃん。ゾンビ物とかさ。ホラーってタグが付いてるのにコメディっていうタグもついてるじゃん。でも、それがホラーの懐の広さだよ。なんて優しいんだ。なんて優しいんだホラー。お前は優しさの塊か!結婚するなら安心する自分の家と結婚したいと思ってたけど、でもホラーの優しさにも惹かれる。懐も広いし。やさしい。ホラー優しい。
それに比べて童話はどうだ?
「そう、その事考えて」
脳。今その事考えて。夏ホはもういいから。もう終わったからテーマ駅とか。
子供の為のお話。
それ何?
っていうかそもそも童話って何?
戻った。思考がようやく障壁の前に戻った。
子供の為のお話って何?
戦隊もの?仮面ライダー?プリキュア?ニチアサ?
それは童話じゃないような気がするけど。
じゃあ絵本?
「絵本・・・」
絵本、ぐりとぐら、はらぺこあおむし、おしいれのぼうけん、あとなんだ?てぶくろを買いに、ブルートレインさくらごう、ももちゃんねずみのくにへ。
「ももちゃんねずみのくにへなんてホラーじゃないか!」
ガチの!ガチガチのホラーじゃないか。あれは。
あと、てぶくろを買いには黒井 健さんの絵じゃないと認めない私。
「あとなんだ?」
今まで上げたようなやつは、あれだぞ。書けないぞ。
ぐりぐらみたいなねずみの話は無理だし。ねずみがどういうモノか知らないし私。はらぺこあおむしも無理だろ。虫に興味ねえ。おしいれのぼうけんはあこがれがあるけども、最後魔女がちょっと不甲斐ないっていうか。あれは最初の影が一番怖かったからなあ。だから尻つぼみっていうか。ブルートレインさくら号もなあ。鉄じゃないしな私。
「・・・」
あと何?
あとなんかあるか私!何もないか!
何か出ないかと自分の腕を絞った。なんか汁でも出たらいいなと思って。出なかったけど。
でも、
「あ、五味太郎とか?」
五味太郎が出た。
で、私にとって五味太郎御大といったらそれはもう、みんなうんちである。
みんなうんちはもう名著だ。
名著すぎて草。
レジェンド。
無理。ウケる。
あと、これはのみのぴこ。
谷川俊太郎御大。これも子供の頃は暗記するほど好きだったけど、あれやれって言われてもなあ。
無理だろ。
ピタゴラスイッチを考えるようなもんだろあれと同じことやれっていうのは。
だからもう絵本分野で考えるのは無理だった。
「NHK教育か?」
次に考えたのはピタゴラスイッチからNHK教育。
でも最近見てないからなあ。っていうかもうテレビが無いから今。実家に帰ったらずっとNHKになるけど、でもなあ。NHKはなあ。
おはなしのくにとか?
「・・・」
しかし、おはなしのくにかどうかは知らないけど、にんぎょうげきでやってた牛方と山んばの事しか思い出せない。
「あ、あれもホラーじゃん」
超絶ホラーのあれしか思い出せない。
ひょっこりひょうたん島とかも今見たらきっと面白いんだろうと思うんだけど、当時は観てなかったし、どういう話かも知らないし。
「・・・」
これしかないなあ。
私。
これしかないな私。
あと、モモとか兎の目とか少年Hとかそういうのもちょっと思いついたけど、でもあれらは長さ的に無理だろうし。
あ、あと絵本で忘れてたけど、おれたち海賊っていう三角の飛び出す絵本もあったな。
まあ無理だけど。
海賊物なんて出してごらんなさいよ。ワンピースかと思われるに違いない。
「・・・」
童話。
何もない。
私何もない童話。
童話。
勧善懲悪?
童話って勧善懲悪してたらいい?
勧善懲悪の感じで書いたら童話?
本当は恐ろしいグリム童話とか無理?
戸棚に入ってたばあさんの生肉を狼に騙されて食べちゃう赤ずきんちゃんとかダメそう?子供に読ませられない?
「・・・」
そんであれか?
結局、銀河鉄道の夜みたいなのになるのかな?
銀鉄夜みたいになるのか私も?
銀河鉄道の夜みたいなのを書いておけばとりあえずいいだろうって銀鉄夜みたいなのを書くのかな私も?
いやだなあそれ。
あと勧善懲悪もちょっとやだなあ。
でも、うんこが登場人物っていうのも無理だし、スーパーピタゴラスイッチ的のみのぴこも無理だし、牛方と山んばもなあ。
あ、
「前書きに書こうかな声:市原悦子って」
市原悦子さんが声だと思って読んでくださいって。
そしたら大分童話じゃね?
まんが日本昔ばなしじゃね?
それでいこうかな。
もうそれしかないな。
それにしようかな。
という訳で、童話って何?
声が市原悦子。
声が市原悦子さんだったら、童話です。もう童話という事で言いと思います。
そうして私はようやく童話って何?という脳内障壁を越えた。次は童話祭について何か考えなくてはいけない。あと、さがしものっていうのも考えないといけない。
でも大丈夫。
きっと大丈夫。
童話が何かっていう最大の壁に比べたら。
多分。
「あ、あとさ」
私の本籍地では何か話をした後とっぴんぱらりのぷうっていう締めの言葉があるらしい。
そんで、それを使うのは秋田だけなんだって。
じゃあ、私本籍秋田だし、それ最後に使えば童話じゃね?
前書きに市原悦子さんが声だと思ってくださいって書いて。
後書きにとっぴんぱらりのぷうって入れたら童話じゃね?
「そうしよう」
ヨッシーのたまごで言う所の上の殻と下の殻がそろった。
後は中間部分を考えるだけだ。
その段に至ってようやく私の脳内が中間部分を考え出した。それに伴いドーパミン、セロトニン、アドレナリン、エンドルフィンが出てきた。
タービンが回り始めた。
その結果どうなるかは今はまだわからないけど、でもとにかく童話祭も参加したいなあ。




