大統領選挙～～タロット大統領の追い上げ～
タロット大統領は四年前圧倒的な支持を得てA国の大統領となった。そして今二期目の選挙の時がきた。数々の犯罪に手を染めている。大統領選挙で負ければ逮捕は免れない。在職中は告訴されないからだ。しかし、タロットは今回の勝利だけを狙っているわけではない、永遠に続くタロット王国を作ろうとしているのだ。しかし、タロット大統領も、巨大なたくらみのひとつの駒にしか過ぎない、、、、
11月3日 A国 大統領選挙投票日
現職のタロット大統領は四年前圧倒的な不利を逆転して大統領となった。
圧倒的な支持を持つエレマ大統領の副大統領を務め圧倒的な権力を持つカーリング候補
に油断があったことは間違いない。しかし、それだけでひっくり返る状態ではなかった。
それが四年前の選挙でも言われていたことだ。
当時のタロット候補は有名人で、ある程度の富裕層と思われていた。しかし、すでにその時に
公開された何十倍もの資産と、私利私欲に走る富裕層との鉄の連携を作っていた。
エレマ政権からカーリング政権への移行で不利益をこうむるA国以外の大国とも裏で手を結んだ。
タロット大統領は、発言は過激で支離滅裂、思い付きで感情的な発言が多い。
一般的な評価は、世界中で共通している。
しかし、C国、R国やN国に対する暴言が、本当の怒りから出るものなのか？
裏での計画を隠すために大騒ぎなのか、見極めることが非常にむつかしい。
ただ、タロット大統領にゆるぎない信念は、誰かのために何かをすることがあるとすれば
それは、相手が得るものよりも何倍も自分が得をすることに限られている。
その一点については、ブレることはない。そしてそのためには手段を択ばない、、のであった。
昨日、タロット大統領は州知事にたいしてオンラインで、C国から核兵器で狙われていること、そしてこれが、A国の都市部をターゲットにしていることを告げた。
大統領選挙で決着がついた時点で、核は発射されるのだ。
その対抗手段としては、タロットはC国を壊滅させる計画であることを告げた。
これは、事実上、州知事に対する脅しである。
C国がターゲットにしている都市部は、タロット大統領に批判的でエリック候補
の優勢が予想されている地域だ。
大統領選挙でタロット氏が敗北すれば、核の雨が降るか？もしくはC国を壊滅されるほどの
大量の核兵器が発射され、地球が大打撃を受けることになる。
C国がこのタイミングで、核兵器を準備しているのは、選挙戦の混乱に乗じて
世界の覇権を奪おうとしているに違いない
エリックでは対応できないかもしれない。
これが知事たちの頭に一番に浮かんだ言葉だ。
これに対してタロットは？
自国に不利益が発生すると思えば、ほんの小さな蚊を叩き潰す
のと同じくらいしか迷わず、C国を壊滅させるだろう。
この点に関しては、もとから疑う余地はなかった。
投票1か月前には、タロット氏の支持率は非常に少なく
さらに世界で膨大な死者を出しつづける新型コロナウイルスにも感染した。
この時点で 再選はない、誰もがそう思った。
実はそこにも逆転へのシナリオが隠されていた。
タロット大統領は、新型コロナに感染感染後
重篤化するも、
薬が効いたのであっというまに退院した。そう信じられているが
事実はタロット大統領の得意の嘘だった。
討論会の多くは中止となり。
大規模な集会や、個別訪問が自粛された。
このようなルールを守らないことがタロット大統領の性格そのものだと
当然思うため、ルールを破っても驚くものはいなかった。
感染拡大をまったく気にしないように
密集した集会を開催し、マスクをつけなくてよいと叫んだ。
ロックダウンによって経済活動を制約される職種の人
とくにそれらを経営する富裕層にとって歓迎すべき材料だ。
もちろん、これだけが作戦ではない。
自分たちが集会を開く一方で、自分たちへを批判する文章をネットで
大規模に拡散した。
「コロナ拡大を助長する反逆的な行為だ！」
タロット大統領に投票しようとするひとが、この言葉で心を変えることはない
ではなぜこのようなことをしたのか？
それは、「自分たちは正しい行い」をする！
と宣言している エリック陣営の動きを封じるためだ
集会は行われず、個別訪問も極端に少なかった。
集会を開くことによって支持者が増えることは当然である。
だから莫大な労力と資金を使って集会を開くのだ。
この作戦の効果は顕著に表れ、エリック候補との差はなくなり、多くの州では逆転した。
タロット氏はそんなことで安心して手を休める男ではない
投票当日、どんな作戦を隠しているのか。。。。
そしてC国の動きは？
選挙の行方は？そして行方によって安定は訪れるのか、、、
