35/45
一喜一憂
女子と連絡する、同性ともまともに連絡をとらない自分には難度が高すぎる。
病室のベッドの上、スマホと連絡先の書かれた紙を睨み付ける。
最初の課題は友達追加すること。
握るては汗ばみ一文字づつ入力する。
『追加』
押せばもう引き返せない。
追加した瞬間、ドッキリでしたとか冗談だったのに本気にしたとか言われたら一週間は引きずるわ。
決意を決め追加そして『よろしく』送信っと。
スマホを置き汗ばんだ手を拭く。
いつ返信が来るか気になるけど何回も見たら気持ち悪い奴だ。
ちら、ちら。
うん、ゲームをするからスマホを取った。
1時間経った。
返事はありません。
2時間経った。
返事はありません。
そう学校だから。
夜まで待とう。
結局は夜になっても返事はなく寝た。
次の日病んでました。
人間って種族は顔が一番か、運動ができれば勉強できればいいのか。
もうこういう時は寝るに限る。
お休み俺...『コンコン』。
誰かが来たみたいだ。
退院も近いし父母だろうか。
「すみません」
彼女が来た。
人間捨てたもんじゃない。
「ど、どうもっす」
語尾が変わるほど驚いた。
他人中の他人がわざわざ。
でも彼女が来てくれたのは本当に嬉しかった。




