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僕のライフ  作者: まさゑ
僕の崩壊、歩み
34/45

運命を

 それからいつ来るのかそわそわした毎日を過ごした。

 会話をする、久方ぶりの会話ちゃんと話せるか。

 相手めっちゃキレイだったしヤバい。

 人恋しい今だからこそ気持ちは高ぶった。

 その反面冷めてようにどうせ来ない、あの時は気まぐれだったと思う。


 結局1週間経っても彼女は来ず気持ちも冷めていた。



 ここ最近よく看護師に目が死んでると言われる。

 鏡を見てもいつもの冴えない顔の黒い瞳。

 1人の病室で考える時間はたくさんあった。

 目が死んでるのは今の自分自身の心の内を表しているのかもしれない。

 この交通事故がなかったら高校、大学と出て就職し仕事漬け寂しい平凡を送るはずだった。

 後遺症まで負いこの平凡以下の生活を送るのは目に見えている。

 無駄に迷惑だけ掛けて生きるのは辛いと。

 目頭が熱くなる。

 

 「ほんとなんだよこの人生」

 

 

 寝ていたらラインが来ていた。

 甚兵衛からだ。


 『甚兵衛:そろそろ退院だろ、祝いにぱぁーっと歌おうぜ』

 

 体の回復も順調で退院の目安も付いた。

 鬱憤も溜まってるし一発気晴らしに歌うのもいいかも。

 腰に手を当てる。


 『俊介:ごめん、高校も休んでたし忙しいしし次の機会で』

 

 『甚兵衛:そうだな...勉学に励みたまえ』

 

 『俊介:お前こそ勉学に励みたまえ』


 メッセージをうち終えスマホを置く。

 確かに勉強を追い付くために忙しい、でもこの体だと迷惑を掛けると思う。

 仲良くしてもらってるんだ。

 絶対無いけど見限られたらと考えると遊べなかった。

 心の膿は溜まる一方。

 

 次の日もやっぱ行きたかったなという思いがあって寝るに逃げていた。

 どうせお見舞いは来ないから寝ててもいい。

 微睡みの中で病室に誰か来てた気がした。

 でもどうせ夢。

 

 目が覚めると横に付けられた机に見覚えのない紙が置いてあった。

 

 『病室に来てみたけど寝ていたので書き置きを残します。ちょっと話した人のところに行くのは勇気がいてなかなか来ることができませんでした。でもあの時返事をしてくれたのも結局病室に行ったのも何かの縁、運命的なのでしょう。もっと話したいと思います、sgh39l、気が向いたらでいいので』


 頭が真っ白になった。

 こんな展開は物語のなかだけ空想でしか起きないと思っていたのに。

 嬉しいかった。

 だって純粋に自分と話したいって言ってくれるなんて。

 気持ち悪くにやけていたかもしれない。


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